はじめに
いつもは気持ちよく整うサウナでも、生理前になると「なんだか疲れやすい」「のぼせやすい」と感じたことはありませんか?
ホルモンバランスが変化するこの時期は、体温や水分のコントロールが普段と違い、サウナの入り方にも注意が必要です。
ただし、絶対に入ってはいけない、というわけではありません。
今回は、生理前に注意すべきポイントと、体にやさしい入り方をご紹介いたします。
生理前の体はどう変化する?サウナに影響するポイント
生理前(黄体期)は、女性ホルモンのプロゲステロンが増加し、体にさまざまな変化をもたらします。
主な特徴は以下の通りです。
- 体温が0.3〜0.5℃ほど上昇する。
- 水分をため込みやすく、むくみが出やすい。
- 自律神経が乱れ、のぼせやすい。
- 血糖値が不安定になりやすく、だるさや眠気が出やすい。
このような状態で高温のサウナに入ると、体にいつも以上の負担がかかる可能性があります。
特に発汗しづらい、すぐに頭が重くなると感じる場合は、無理せず休憩を取りましょう。
生理前にサウナで注意すべき理由
生理前にサウナを利用するときは、以下のような理由から注意が必要です。
脱水リスク
ホルモンの影響で体内の水分調節機能が低下し、脱水症状を起こしやすくなる。
自律神経の過剰反応
交感神経が優位になり、心拍数や血圧が上がりやすい。
のぼせ・立ちくらみ
血管の拡張が進み、頭に血が上りやすくなる。
肌トラブルの悪化
皮脂分泌が増えるため、高温多湿で毛穴が詰まりやすい。
これらのリスクを考えると、リフレッシュの場であるサウナが、かえって体調を崩す原因になりかねません。
生理前でもサウナに入れる?安全な入り方の基本
ポイントは、体調に合わせた軽めのサウナ習慣です。
短時間サウナに切り替える
熱気浴は5〜7分を目安に。
無理に汗を出そうとしない。
ぬるめの温度を選ぶ
90℃以上の高温よりも、80℃前後のサウナやスチーム系を。
水分補給を徹底
入る前後で常温水やスポーツドリンクをこまめに摂る。
冷水浴を控える
急激な温度差は自律神経に負担。
常温シャワー程度がおすすめ。
生理直前・生理初日は避ける
腹痛や倦怠感が出やすく、心身に強い負荷を与えるため。
リラックスを目的とするなら、岩盤浴や低温のミストサウナに切り替えるのも効果的です。
血流促進でむくみを和らげつつ、心身を穏やかに整えられます。
まとめ
生理前は、ホルモンバランスの変化で体がデリケートな時期。
サウナは入り方次第で心身をほぐしますが、無理は禁物です。
体調を見極め、短時間・低温・水分補給を意識した「やさしい整い習慣」を心がけてください。
そうすれば、生理前でも快適に、自分らしいリズムで過ごすことができます。



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