はじめに
ロウリュをした瞬間に立ち上がる蒸気。
その心地よさを左右するのが「サウナストーン」です。
しかし、サウナストーンにも種類があり、それぞれ熱の持ち方や蒸気の質が異なります。
「サウナにはどんな石を選べばいいの?」と迷う人も多いでしょう。
今回は、代表的なサウナストーンの種類と特徴、そして理想の整い体験を導く選び方を分かりやすく解説いたします。
サウナストーンとは?
サウナストーンは、サウナヒーターの上に積まれ、ロウリュ(蒸気)を生み出すための熱保持用の石です。
水をかけると一気に蒸気が立ち上がり、サウナ室全体の湿度と温度を調整します。
つまり、サウナストーンは単なる「熱伝達の石」ではなく、体感温度や空気の柔らかさを決める重要な役割を担っています。
種類によって違う!サウナストーンの特徴と効果
サウナストーンには天然石と人工石があり、素材によって性能や使い心地が変わります。
主な種類を紹介します。
ディアベース(火成岩の一種)
最も一般的な天然石。
耐熱性・蓄熱性に優れ、ムラのない柔らかな蒸気を発生させます。
北欧サウナでもよく使われる定番。
ペリドライト
高温に強く、温度が下がりにくいのが特徴。
ロウリュを頻繁に行いたい人に向いています。
熱持ちがよいため電気代効率も良好。
オリビン
美しい緑がかった天然岩石で、ミネラル分を含む。
遠赤外線放出が穏やかで、マイルドな熱当たりを楽しめます。
セラミックストーン(人工石)
均一な形状でメンテナンスしやすく、家庭用ヒーターにも安定して設置可能。
天然石に比べやや人工的な熱感ですが、扱いやすさが魅力です。
種類によって蒸気の質や持続時間、そしてメンテナンスのしやすさが変わるため、目的や環境に合わせて選ぶことが大切です。
自分に合ったサウナストーンの選び方
自宅用サウナやサウナテントで使う場合は、次の点を基準に選ぶと失敗しません。
ヒーターとの相性を確認する
電気式か薪式かで適した石の熱耐性が異なります。
求める蒸気の質で選ぶ
柔らかく包み込む熱を求めるなら天然石、シャープに熱を感じたいならセラミックがおすすめ。
メンテナンス頻度を考える
天然石はひび割れの点検が必要。
人工石は交換頻度が少なく済みます。
見た目と雰囲気も重視
天然石の不揃いな形状や色味は、サウナ空間に自然の温もりを加えます。
また、サウナストーンは半年〜1年を目安に点検・交換すると、安全で安定したロウリュを楽しめます。
まとめ
サウナストーンは、熱の質と蒸気の柔らかさを決める「サウナの心臓」ともいえる存在です。
ディアベースやペリドライトなどの天然石は自然な蒸気と遠赤外線効果をもたらし、セラミックストーンは扱いやすさや安定した発熱で人気です。
種類と特徴を理解し、自分のサウナ環境や好みに合わせたストーンを選んで、より深いととのいを体験しましょう。



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